シュガーです。

今回は、クライアントの方やメルマガ読者の方から、割と定期的に頂く質問である、

「日本語ドメイン(URL)」

について、SEO対策を含め、総合的にメリットとデメリットを掘り下げ、この日本語ドメインは実際にどうなのか?という部分に加え、有効に活用する方法も解説していきたいと思います。

場合によっては上手く活用出来ますし、逆に「日本語ドメインを使わない方が良い」という場合もございます。

運営ブログやサイトのテーマによっても異なりますので、その辺りを総合的に解説させて頂く次第です。

この日本語ドメインは上手く有効活用すれば、集客効果を生む事も可能ですので、もしあなたが集客数を伸ばしたいという願望をお持ちでしたら、当講義の内容が参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

<講義の流れ>

日本語ドメインとSEO対策の関連性

日本語ドメインのメリットとデメリット

日本語ドメインを有効活用して集客数を伸ばす方法

それでは早速いってみましょう。

日本語ドメイン(URL)とSEO対策の関係性。

日本語ドメインと言えば、「日本語.jp」「情報処理試験.jp」「渋谷駅.jp」のようなドメインが有名どころです。

このように日本語のドメインを使っていく事と、検索エンジンからの評価を受けて検索結果の上位表示を目指す「SEO対策」には関係性があるのか―?という部分から解説していきます。

結論から申しますと、日本語ドメインだからと言って、SEO的に優遇されるという事はありません。

ここからは日本語ドメインを使ってもSEO的に有利にならない根本的な理由を説明していきます。

そもそも検索エンジンの目的は有益な情報を検索ユーザーに提供する事であり、これは今も昔も変わらない指針になります。

その目的を果たす為に、検索結果の上位には「有益な情報」を提供しているブログやサイトを表示しているわけです。

検索エンジンは、ブログやサイトが有益な情報を提供しているかどうかを、

・ブログやサイト全体の記事数や専門性
・各記事の内容に満足したか

などを優先的に判断している傾向にあります。

そして、記事内容への満足感は、

・記事を最後まで精読したか
・別の記事も読んだか
・最終的にそのブログやサイトへの滞在時間が延びているか

という部分で判断されています。

有益な情報=ユーザーが満足する情報であれば、必然的に記事を最後まで精読すると考えられますし、満足感が高ければ、

「もっとこの人の記事を読んでみたい」

と思ったユーザーは別の記事も読み進める傾向が強いからです。

実際に検索ユーザーは「記事」を読んで情報を得るわけですから、これらを優先的に判断基準としているのは納得頂けるかと思います。

もちろん、上記以外にも「有益な情報」を提供しているかどうかの判断基準が無いわけではありません。

例えば、

・運営歴
・ブログやサイトの表示速度
・被リンク数

など、挙げだしたらキリがないほど細かい点があります。

ただ、今挙げたものを含む細かい判断基準は、先ほど挙げた、

・記事を最後まで精読したか
・別の記事も読んだか
・最終的にそのブログやサイトへの滞在時間が延びているか

などの優先的な判断基準からすれば、微々たるものでしかありません。

細かな判断基準は、あくまでも上記3つの判断基準が同じくらいのブログやサイトがあった場合、プラスアルファとして評価される程度として考えて下さい。

検索エンジンの目的は「有益な情報」を提供する事であり、上記3つこそが、有益な情報を提供しているかどうかの重要な要素だからです。

今回のテーマであった「日本語ドメイン(URL)」に関しても、有益な情報を提供しているかどうかの評価基準・判断基準としては、優先的な判断基準ではないわけです。

そもそも、日本語ドメインを取得して運営する事と、有益な情報を提供しているかどいうかの「関係性」は全くないからです。

少し視点を変え、先ほど挙げた優先的な判断基準である、

・記事を最後まで精読したか
・別の記事も読んだか
・最終的にそのブログやサイトへの滞在時間が延びているか

という基準が同じくらいのブログやサイトがある場合、日本語ドメインはプラスアルファの評価を受けるのか―?という部分を考えてみましょう。

プラスアルファ要素に成り得るのは、先に挙げた、

・運営歴
・ブログやサイトの表示速度
・被リンク数

であり、これらは、

  • 運営歴の長さ→運営を続けているという信頼性がある
  • 表示速度→情報提供以前にユーザーにストレスを与えていない
  • 被リンク数→第三者が「有益な情報」だと推奨している証拠

という判断が出来るからこそ、そのブログやサイトが有益な情報を提供しているかどうかの評価基準、判断基準としてプラスされる可能性が高いわけです。

しかしながら、この日本語ドメインは、そもそも単なる「URL」「アドレス」でしかありません。

その為、この日本語ドメインは、ユーザーが求めている有益な情報を提供しているかどうかの評価・判断にはどうしてもプラスされにくいわけです。

以上、ここまでの説明を総合し、日本語ドメインはSEO対策において関係性が無く、優位性はないという判断を下している次第です。

SEO以外での、日本語ドメインを使う事のメリットとデメリット

ここまでは、SEO対策の観点から見ると、日本語ドメインを使う事による「優位性」のようなものはないという解説をさせて頂きました。

ただ、そんなSEO対策とは別に、日本語ドメインを使う事で生じる「メリット」と「デメリット」があり、これらを理解する事によって、「SEO対策以外」での日本語ドメインの有効な活用方法が見えてきます。

まずはそんな日本語ドメインのメリットから解説していきます。

日本語ドメインのメリット

URLが日本語になるという事で、検索エンジンの検索結果に表示された際に、目に留まりやすく、クリック率が上がる可能性があるというのがメリットです。

下図のように大抵のブログやサイトは英字やローマ字のドメインであり、その中に赤く図示したような日本語があるとインパクトがあるからこそ、インパクトがあり、クリック率が上がる可能性があるわけです。

日本語ドメインの例

クリック率の向上によって、ブログやサイトへの単純なアクセスアップが見込める為、これは意義のあるメリットだと思います。

営利目的でブログやサイトを運営しているのであれば、集客数と収入は比例関係にある為、アクセスアップ自体が収入アップに繋がるからです。

日本語ドメインのデメリット

先ほどのメリットは1つでしたが、考えられるデメリットは下記のように3つあります。

  • ピュニコード(Punycode)に変換される
  • 使えないサーバーもある
  • 海外の方には意味が無い

1つずつ解説していきます。

日本語ドメインのデメリット1.ピュニコード(Punycode)に変換される

先ほど図で掲載しましたように、日本語ドメインを使う事で、検索エンジンの検索結果には日本語で表示されます。

ただ、

・リンクを貼る際
・メールアドレスとして使う際

などには、ピュニコード(Punycode)に変換したものを使わなければなりません。

そもそも日本語ドメインは、日本だけの文化であり、世界基準であるネット社会においては、全世界で通じる形に変換しなければならないわけです。

その変換こそが、ピュニコード(Punycode)への変換だという事です。

例えば、「日本語.jp」という日本語ドメインであれば、

xn--wgv71a119e.jp

に変換されます。

このピュニコード(Punycode)変換によって、分かりやすかったはずの日本語ドメインが、上記のように全く意味が通じないようなURLになってしまうわけです。

ですので、SNSを使った集客する為に、ツイッターなどでリンクを貼っても、ピュニコード(Punycode)変換したものを使わなければならない為、日本語ドメインでインパクトを与える事が出来なくなります。

それどころか、ピュニコード(Punycode)に変換された『xn--wgv71a119e.jp』のようなURLは、人によっては「怪しさ」を印象付けてしまうかもしれません。

適当にドメインを大量取得している「スパム業者」に勘違いされる可能性があるからです。

そんなURLに怪しさを感じた人にとっては、なかなかクリックしてリンク先を見ようとは思わない可能性が高くなってしまうのです。

結果として、集客効果としてマイナスに働いてしまうというわけです。

これはメールアドレスの場合も同様になります。

ピュニコード(Punycode)変換されたメールアドレスを使う事で、「怪しさ」を感じられてしまい、余り良い印象を抱かれなくなる可能性があります。

結果、運営上、プラスに働く事は無く、マイナスに作用してしまう可能性があるというリスクだけが残ってしまうわけです。

以上が1つ目のデメリットです。

日本語ドメインのデメリット2.使えないサーバーもある

2つ目のデメリットとしては、日本語ドメインが使えないサーバーもあるという点です。

せっかく日本語ドメインを取得しても、サーバーが日本語ドメインを使えない仕様である可能性があります。

そうなれば、日本語ドメインでの運営が出来なくなるわけです。

ただ日本語ドメインをコレクションとして持っているだけになってしまいます。(笑)

そもそも日本語ドメインは日本だけの文化なので、もし日本語ドメインを使用したい際、特に海外の格安サーバーなどを利用する場合は、日本語ドメインが使えるかどうかをチェックしてからドメインを取得するようご注意下さい。

日本語ドメインのデメリット3.海外の方には意味が無い

最後、3つ目のデメリットが、日本人以外の人には全く意味が無いという事です。

日本語が読めないという海外の方にとっては、先に挙げた、

「インパクトがあり、検索結果で目立つ事によりクリック率が上がる可能性がある」

という日本語ドメインのメリットが全く通用しなくなるわけです。

もちろん、日本人向けだけにブログやサイトを運営するのであれば、特に問題はありません。

ただ、海外展開も視野に入れる場合には、日本語ドメインのメリットが一切なくなってしまうというデメリットが生じてしまう為、注意が必要となります。

日本語ドメインの有効活用の方法

ここまでは、日本語ドメインのメリット・デメリットを解説してきました。

良い面もあれば、悪い面もあるのですが、運営目的によっては、この日本語ドメインをプラスに有効活用する事が可能です。

ここでは、先ほど解説したメリット・デメリットを総合して、この日本語ドメインを有効活用出来る方法・条件を説明したいと思います。

そんな日本語ドメインを有効的に活用出来る方法、媒体の条件は下記になります。

  • 日本人のみをターゲットにする
  • 主に検索エンジンからの集客を目的にする
  • メールアドレスは別に取得する

以上3点です。

まず、日本語を読めない方にとっては、日本語ドメインでの強みは何も発揮出来ません。

その為、海外展開を視野に入れず、日本人のみにターゲットを絞った媒体を運営する事が重要となるわけです。

また、リンクを貼る際にはピュニコード(Punycode)変換しなければならない為、ツイッターなどのSNSにリンクを貼って集客する場合には日本語ドメインの優位性を上手く利用出来ません。

むしろ、『xn--wgv71a119e.jp』というようなパッと見て「怪しさ」を印象付けてしまう可能性があり、クリック率が低下し、SNSなどからの集客効果が薄れてしまう可能性があるのです。

よって、

「インパクトがあり、検索結果で目立つ事によりクリック率が上がる可能性がある」

という日本語ドメインのメリットを最大限に活かせる、検索エンジンからの集客のみを目的として運営する事を推奨いたします。

検索エンジンの検索結果上には、しっかりと日本語でドメインが表記される為、検索ユーザー(見込み客)に対して十分にインパクトを与えられる可能性があるからです。

その結果、クリック率が上がり、集客数の増加を見込めるわけです。

ただ、メールアドレスとして使用する際には、SNSの時と同様に『xn--wgv71a119e』のようにピュニコード(Punycode)へ変換したものを使用しなければなりません。

人によってはスパムメール業者のような怪しさを感じてしまう可能性がある為、出来る限り別のメールアドレスを取得する事を推奨いたします。

以上が、日本語ドメインを有効活用する条件・方法になります。

総括:日本語ドメイン(URL)とSEOの関連性×メリットとデメリット×活用方法

当講義のまとめです。

まず、SEO対策的に日本語ドメインは有利には働かないという解説を最初に行いました。

あくまでも検索エンジンは「有益な情報」の提供をしているブログやサイトを上位表示させる事が前提であり、その判断基準にドメインは関係性が見出せないからです。

ただ、SEO対策を度外視した上では、

「インパクトがあり、検索結果で目立つ事によりクリック率が上がる可能性がある」

という事で、集客数の増加を見込める大きなメリットがありました。

その反面、

  • ピュニコード(Punycode)に変換される
  • 使えないサーバーもある
  • 海外の方には意味が無い

というデメリットが生じてしまいます。

これらのメリット・デメリットを総合し、この日本語ドメインを有効活用するには、

  • 日本人のみをターゲットにする
  • 主に検索エンジンからの集客を目的にする
  • メールアドレスは別に取得する

という方法・条件であれば問題ないという解説を最後にさせて頂いた次第です。

以上、参考にして頂ければ幸いです。

シュガー。

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