シュガーです。

今回は、SEO対策講座の番外編として、Wordpressなどで運営するブログに投稿する記事で、記事冒頭に掲げるリンク付きの「目次」は要らないという話と、根拠及び代替案を解説していく講義になります。

今挙げた「記事冒頭に掲げるリンク付きの目次」とは、下図のようなものです。

記事に掲げる冒頭の目次

WordPressブログの場合、プラグインを使えば自動でリンク付きの目次を挿入出来るという便利な機能があり、ネット起業家やアフィリエイターをはじめ、多くのブロガーがこの「目次」を記事冒頭に掲げている傾向にあります。

そして、この目次のリンクは、クリックすると記事本文における「該当箇所」まで一気に移動出来る仕組みで、便利に見える機能に感じられるかもしれません。

しかしながら私は、SEO対策を行ってブログのアクセスアップを図ったりアフィリエイトで稼いだりと、とにかくブログを営利目的で運営している場合には、

「記事冒頭に掲げるリンク付きの目次」は絶対に取るべき(要らない)

という強い考えを持っております。

当ブログに関しても、全ての記事に対して、リンク付きの目次は掲げておりません。

実際に私のクライアントにも、この目次の「排除」は強く提唱しており、既にブログ運営を行っていたアフィリエイター達をコンサルティングする際には、

・直帰率が下がる
・訪問者1人あたりが読む記事数が増える
・記事が最後まで読まれる

というメリットが発生し、結果的に見込み客(ブログ訪問者)の滞在時間が延びたという効果が例外なく見られています。

これらの項目は、検索エンジンがブログやサイトを検索結果の上位に表示するかどうかの「重要な判断指標」にしている為、SEO対策的としては、目次を排除した事によって非常に有利に働いたわけです。

結果として、記事冒頭に掲げていたリンク付きの目次を排除・撤廃した事によってアクセス数が「激増」しているケースが多々あります。

もちろん、記事内容のアップデートなどもアクセスアップの要因に含まれると考えられる為、決して目次の排除だけがSEO対策に効果があったわけではありません。

ただ、目次を取っただけで、記事内容のアップデートをしていないという記事においても、アクセス解析を見ると、

・直帰率の低下
・記事の精読率(最後まで読まれるかどうか)

が、目次を掲げていた以前と比べて大幅に改善されていました。

ですので、この目次の排除が、大きな効果をもたらしていると考えられるわけです。

そこで今回は、リンク付きの目次は記事冒頭に「要らない」という根本的な理由と、その代替案を解説させて頂きたいと思います。

目次の排除と解説する代替案を導入するというシンプルな作業で、SEO効果に好影響を与える事が期待出来ますので、ぜひ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

それでは早速、いってみましょう。

なぜSEO対策に記事冒頭に掲げるリンク付きの目次は「要らない」のか

記事の冒頭にリンク付きの目次を付けている方は、

・目次は付けた方が良い
・当たり前に付けるべきもの

として捉えて意識的に目次を掲げている傾向にあるようです。

実際にコンサルティングで関わるネット起業家やアフィリエイター、ブロガーの中で目次を掲げている方に目次を掲げている理由を尋ねると、上記のように考えておられるケースが多くありました。

また、その中で、

・参考にした教材に記事への目次を付けるように書いてあったから
・手本、参考にしていたブログの記事に目次があったから

というような、特に理由がなく「無意識的」に目次を入れているという方もおられました。

いずれのケースにしても、コンサルティング時に、

「記事に付けるリンク有りの目次は、今すぐ外して下さい」

と言うと、驚く方も少なくありません。

それは、多少なりとも、下図のような記事冒頭に入れるリンク付きの目次には「メリット」があると考えているからだと思います。

記事に掲げる冒頭の目次

ただ、多くの方が意識的または無意識的に行っている、目次を記事冒頭に掲げる事は、本当に「メリット」があるのでしょうか。

少なくともブログの運営は、検索エンジンからのアクセスを集める、いわゆるSEO対策を行い、多くの見込み客を集める事が本来の目的ではないかと思います。

よって、ブログに投稿する記事には、SEOの観点で「記事を最後まで精読される」という欠かせない要素を意識していく事が有効になります。

そもそも検索エンジンの目的はユーザー(見込み客)に有益な情報を提供する事です。

その為に、見込み客に「満足感」を与えられるような「有益な情報」を発信しているブログやサイトを、検索結果の上位に表示しているわけです。

そして、その「満足感」を図る判断基準・指標こそが、今挙げた「記事を最後まで精読されているか」というものになります。

見込み客からすれば、求めている情報が無いような「満足感」を得られないという記事であれば、最後まで読まずにブログを閉じ、別のブログやサイトへと情報を探しにいくと考えられるからです。

以上のような事から検索エンジンは、ブログに訪問した見込み客が「記事を最後まで精読しているか」を、検索結果の上位に表示するか否かの判断として重要視しているわけです。

だからこそ、ブログに投稿する記事は、SEO対策として検索エンジンからの評価を高める為に、

「しっかり最後まで読ませる=精読させる」

という意識で書いていく必要があります。

冒頭の目次は、記事を最後まで読ませる事に対して「優位性」はあるのか

では、記事冒頭にリンク付きの目次を掲げる事は、記事を最後まで精読させる事に対して「有利」に働くのかを考えてみましょう。

仮に下図のように目次を記事の冒頭に掲げる場合ですと、見込み客がリンクをクリックまたはタップして、記事を「好きな箇所」から読めるようになります。

このように、記事を途中から(好きなところから)読めるというのは、「メリット」に捉えられてしまうかもしれません。

ただ、実際のところ記事を途中から読まれてしまう事は、メリット=プラスに働くよりも、マイマスになっているケースが大半になっているようです。

まず、見込み客に記事を中途半端な箇所から読まれてしまう事によって、記事で掲げている「主題」「テーマ」の解説などの内容をを適切な順序で読ませる事が出来ません。

記事を最後まで読ませる為には、記事冒頭では「この記事はどんな内容か」という主題やテーマを伝え、記事を読む事が見込み客にとって「メリット」があると「認識」させ、最後まで読ませる「動機付け」をさせる事が必要不可欠になります。

なぜなら見込み客は、記事冒頭の段階では、まずは自分が求めている情報があるか否かが知りたい為、まだ記事を最後まで読むとは決めておらず、

「この記事を読み進めていくか」

を率直に判断している状況にあるからです。

そして、

求めている情報が無さそう
読んでもメリットが無さそう

と判断すれば、記事を読み進める事無くブログから去り、別のブログやサイトに目を通していくわけです。

実際にあなたも検索エンジンで調べものをする際には、まずは記事の冒頭では、その記事が読む価値があるかを判断し、

・読むメリットがありそうなら、続きを読み進める
・読むメリットが無さそうなら、別のブログやサイトを探す

という行動を取る事はないでしょうか。

実際のところ、多くの検索ユーザー(見込み客)は、冒頭段階で読む価値が無いと感じた記事は、読み進める事無く「すぐに」閉じている傾向があり、それが多くのネット起業家やアフィリエイター及びブロガーが悩む、

・ブログ滞在時間の短さ
・直帰率の高さ

への大きな要因となっているのです。

以上の事から、記事の冒頭において行うべきは、記事を読むべきメリットを与え、先を読み進める「動機付け」をブログ訪問者(見込み客)にさせる事になります。

それが、前述の通りSEO対策上で必要不可欠な「記事を最後まで精読させる」という事に繋がる「第一歩」だからです。

ただ、読み進める動機付けをさせるだけでは、見込み客に記事を最後まで精読させられるとは限りません。

見込み客が本文の途中で、

・記事への興味が失せてしまった
・主張に対する説得力に欠けていると感じた
・文章そのものに反感を抱いた

という事になれば、冒頭で読むべき動機付けがあったにも関わらず、途中でブログから去ってしまう可能性が十分に考えられるからです。

ですので、記事の冒頭から、本文の序盤→中盤→終盤にかけて、読み手である見込み客の興味を切らさぬように配慮して文章の順序を考える必要があります。

その他、「説得力のある文章」「出来る限り反感を回避する文章」で記事を書いていく必要も同時にあるわけです。

この2つに関しては、当講義の内容から逸れてしまいますので、また別の講義で解説しております。

冒頭ですべき見込み客への「読むべき動機づけ」の書き方を含め、以下に推奨講座のリンクを掲載いたしますので、併せてご覧になってみて下さい。

・内部SEO対策:<重要>多くのブログで出来ていない「読むべき動機付け」

・内部SEO対策:説得力から満足感を与える

・反感を避けて共感を生む文章術

話を戻しましょう。

ここまでは、記事の冒頭から「序盤→中盤→終盤」にかけて、見込み客の興味を切らさぬように配慮して文章の順序を考える必要があるという話でした。

にも関わらず、リンクをクリックして好きな箇所から読めてしまう目次を冒頭に掲げてしまう事は、せっかく記事の上から興味を切らさないように構成してきた文章を、わざわざ文の途中から読ませてしまう「逃げ道」を作る事に他なりません。

そして、文の途中から読まれてしまえば、興味を途切れさせないように構成してきた配慮が台無しになってしまいます。

そもそも、どこをクリックされて、どこから読まれるか分からない為、途中から読まれても興味を惹き続けられるような構成にするのは不可能に近いと思います。

結果、見込み客は記事の途中で興味を無くしてしまい、最後まで精読する事なく、ブログから去ってしまう可能性が高くなるわけです。

前述の通り、最後まで記事を読まれない事は、SEO対策上、明らかな「マイナス」になります。

故に、リンク付きの目次を記事の冒頭に掲載する事は、SEO対策の観点から見て大きなマイマスになると言えるわけです。

逆に目次の「メリット」はあるのか?

ここまでは、リンク付きの目次を記事冒頭に掲げる事のSEO対策上における大きなデメリットについて解説してきた次第です。

ただ、目次を掲載する事のメリットが全く無いわけではありません。

それは、見込み客にとって、どのような内容が記事に書かれているかが率直に分かる事です。

それにより見込み客は、

「記事をこのまま読み進めるかどうか」

の判断を即座に行えるようになります。

ただこれは、目次を掲げる事によって、

「余り読む価値が無さそうだ」

と感じられ、即座にブログから去られてしまう可能性も同時に存在する「デメリット」でもあります。

最後まで読まれない事は、前述の通り、SEO対策上で大きなデメリットになり、検索エンジンの評価が下がってしまい徐々にアクセス数も減っていく傾向が考えられるのです。

対して先ほど挙げたメリットは、特に目次を掲げなくても、記事の冒頭にて「文章」で伝えれば済みます。

よって、あえて目次を冒頭に掲げて得るメリットとしては、余りにもデメリットの方が大きいと言えると考えられるのです。

だからこそ私自身はもちろん、クライアントにも記事冒頭に目次を掲げないように推奨しているわけです。

SEO上「優位性」を持たせる目次の代替案とは

ここまでは、SEO対策の観点から見て、ブログに投稿する記事の冒頭にはリンク付きの目次を掲載すべきではないという話をしてきました。

その上で、目次の持つメリットであった、

「記事に書かれている内容が率直に分かる事」

というプラスの側面を活かす代替案を解説させて頂きたいと思います。

この代替案は至ってシンプルで、

・冒頭の文章にて率直に記事の概要を伝える
・リンクを含めず記事の概略や流れを簡略化して伝える

という2つの方法になります。

1つ目は、単純に記事タイトルの後に、記事の概要を書いていく形です。

そして2つ目は、目次に似ていますが、あえて簡略化して列挙するようにします。

と言いますのも、下図のように記事の概略や流れが膨大になると、

「読むのに大変そう」

という印象を見込み客に対して与えかねません。

記事の目次例2

そもそも見込み客は、「早く」「簡単に」情報を知りたいからこそ、検索エンジンでキーワードを打ち込み、調べものをしている傾向にある事は揺るぎない事実かと思います。

その上で、記事の冒頭で、概略や流れが膨大になっている様子を目にした場合、

「時間が掛かりそうなら、別のブログで探そう」

と率直に感じてしまい、そのまま読み進める事無くブログから去ってしまう事が十分に考えられるのです。

これでは記事を最後まで精読させられるどころの話ではありません。

明らかに検索エンジンからの評価は「マイナス」になり、SEO対策の観点から見て「不利」になってしまうわけです。

よって、先ほど図で見せた膨大な概略ではなく、下図のように短く凝縮して魅力を感じさせるようなものが理想的になります。

記事の目次例3

その際には、いずれにしても、見込み客にとってのメリットを即座に感じさせられる内容にするように意識して下さい。

上図の例でも、可能な限り見込み客に「この先を読み進めてみよう」という意識を持たせるような内容にしていました。

冒頭で読み進める動機付けが出来なければ、そのまま読み進めずに、別のブログやサイトを探しにいってしまうかもしれないからこそ、出来る限り冒頭の段階で、記事内容に「魅力」と読む「メリット」を感じさせるように意識する事が重要なわけです。

総括:SEO対策の観点でWordpressブログの記事に目次は要らない×根拠と代替案

今回のまとめです。

リンク付きの目次を記事の冒頭に掲載する事は、途中から記事を読まれてしまう可能性に繋がり、それにより見込み客は途中で興味が途切れてしまい、記事を最後まで読み進めなくなるかもしれません。

その事が、SEO対策上、大きなマイナス要素になるからこそ、記事を途中から読まれてしまう可能性を排除すべく、冒頭の目次は入れない方が良いという話でした。

しかしながら目次自体は、記事の概要を見込み客に伝えられるというメリットがありました。

ただ、このメリットはSEO対策上のデメリットの方が遥かに大きい為、やはり目次は掲載しない方が良いという解説をさせて頂いた次第です。

その上で、目次のメリットを活かす「代替案」として、

・冒頭の文章にて率直に記事の概要を伝える
・リンクを含めず記事の概略や流れを簡略化して伝える

という事が挙げられました。

いずれにしても、記事の途中に飛ぶリンクはありませんので、先ほど挙げたデメリットは回避出来ます。

ただ、記事の冒頭段階における見込み客は、

「記事を読み進めるメリットはかどうか」
「この記事に欲しい情報はあるか」

という事を率直に判断している段階に過ぎません。

故に、どちらの代替案を選択するにしても、読むべき「メリット」「魅力」を率直に感じさせるように意識して下さい。

以上が当講義のまとめになります。

リンク付きの目次を記事冒頭に掲載「せず」、いずれかの代替案を取り入れる事によって、ブログに投稿する記事の精読率が高まる事が期待出来ます。

それにより、SEO対策上の大きな「プラス」になっていくわけです。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。

当記事はもちろん、当ブログに投稿されている記事はいずれかの代替案を選択して実践しています。

見本にする意味でも、ぜひ下記のリンクから別の記事もご覧になってみて下さい。

>ブログの目次はこちらから

ここまでお読み頂きありがとうございました。

シュガー。